『マリア様がみてる あたを探しに』(今野緒雪)感想

まだ引っ張るの?という感じ。ジャンプが不調だからって集英社、コバルトでせこく稼がなくてもいいのに。東浩紀の言をひいおけば、「その[注:ライトノベル]生産と消費の速度は、単行本より雑誌に近い」*1ため、ライトノベルのシリーズ物は、マンガ雑誌の連載感覚で捉えておいた方が良いのだろう。
内容に関しては、悪意に欠けるというか、ぬるま湯というか、それで売れたのだろうけれど、“レイニーブルー”で感じたような作者の底意地の悪さ(誉めている)が感じられない。感じられるのは、先程のように商業的都合でしかない。
600円近い価格帯となる厚さの新刊を期待する。
★★☆☆☆

*1:東浩紀ゲーム的リアリズムの誕生』p.36 この書籍感想は後日。