『劇的ワンペーパー』(中野雅至)感想

劇的ワンペーパー One-Paper Magic

劇的ワンペーパー One-Paper Magic

キャリア官僚から公募で大学教授に転じた人の書いた、ビジネス向けの文章本。これからは書く能力で稼ぐ能力が決まるとのたまうけれど、まともなレファレンスに欠けるので仮説の粋を出ない。さらに、ビジネス文章に修辞は要らないとは言うけれど、同じ本の中でまったく同じ比喩やなんやが出てくるのは戴けない。この人の“書く思想”には賛成できるけれど、本のテクニック自体に魅力は無い。
余談だけど、この人も同志社なんだよね。同志社出で有名な官僚といえばご存知、佐藤優ですね。かれは神学部でこの中野さんは文学部らしい。

★★★☆☆