『阿修羅ガール』(舞城王太郎)感想

阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)

主人公の内側に潜り込んで潜り込んで妄想世界でうんたらかんたら。今Wikipedia見てきてやっと得心がいきました。純文学なんですね。ま、三島由紀夫賞受賞作ってことで判断しろって感じですが。
ぐるぐるココロのなかをまわる思考を文字化したような文体で。確かに得意な文体ではあると思いますが、これを読んで「え、これでもええんか」と思って適当な文体で新人賞に応募するヤツが多くなって困ってるんだろうなという印象もなきにしもあらず。むしろ今から、退職した団塊の世代が新人賞レースに参加してくるのでそういう人らは自然淘汰というよりぶっちゃけ若い新人が出て来れない状況に陥る可能性があるんじゃないか。

個人的には暇つぶしレベル。
★★★☆☆