『失敗学のすすめ』(畑村洋太郎)感想

失敗学のすすめ (講談社文庫)

失敗学のすすめ (講談社文庫)

Z会の「不合格体験記」にも相通じるところがある「失敗=成功の母」論。
言い換えれば 成功=特殊 失敗=普遍 というところでしょうか。

この本の最後の方の記述には、私の体験とも合致するところがあって深く納得しました。

私は派遣系のバイトをしています。そこでは、研修期間と称して安い賃金で働かせ、「○○をしろ」というだけで全体も理解させず、社員が考えた通り動けばそれで良しとする風潮があります。社員から「考えるな」と無言で言われている感じがします。
社員の頭の中のマニュアルに沿って運営され、失敗は厳に罰される。成功などありはしない。全体も理解できない。無理やり思考停止させられる。大きな失敗を誘発させようと考えているとしか思えません。

何を言ってるかちょっと意味不明かもしれませんが、本書を読めば一応は有機的に繋がって見えるはず。


個人的5段階評価ではA。Sでも良いくらい。