映画『イノセンス』感想

映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の続編らしい(海外での名称は『GHOST IN THE SHELL 2 :INNOCENCE』*1 )。公開からかなりの時間が経っているし、参考にはならないかもしれないが、衝動にかられるまま記述する。


以前、“攻殻”小説版での感想*2と重なるが、この作品には“攻殻”らしい背骨が無い。私が望む背骨がなかった、というべきか。


攻殻”の背骨は、“現場ではどうしようもない「上」の動きに翻弄されつつも可能な範囲で問題を解決する”というものではないだろうか。あるいは“ある問題の背景にはとてつもなく大きな問題と闇が存在する”というところか。これが私の“攻殻”認識であり、また“攻殻”に対する期待でもある。


こんなの攻殻じゃねぇよ


というのが最もシンプルかつ乱暴な感想である。