電撃hp vol34

※5段階評価の詳細はhttp://d.hatena.ne.jp/batudream/00011225

電撃hp購入は初めてなので、長期連載作品は評価しない。読み切りまたは短期連載作品のみ評価。
掲載順に記述。

メグとリリア:評価D
  単行本発売に先行したサイドストーリー。
  先行発表のためか、説明に紙面を費やしてしまったか。
  平穏な朝の風景の描写。あまり本編を読みたいと感じられなかった。

しにがみのバラッド world's end humming:評価C
  またセカイ系か、と思いました。世界という単語が出てきただけで反応してしまいます。過剰ですね。
  日常の中のちょっとした非日常、とでも言うのでしょうか。
  友人の死をそれそのものでなく自分の目的が達成されなかったと捉えてしまうはいかがなものかと。
  エゴイスティックですね。

世界の中心、針山さん 拝啓、光の勇者様:評価C
  一話完結型のシリーズなのでしょうか? そうとすればシリーズのコンセプトが判りません。
  「年金だの踏み切りだの歴史だのミサイルだの騒いでるけど、それってオレらには電波だよね」
  という、自分は全てを達観したと信じる馬鹿の妄言。うがった見方をするとそう捉えられます。

絶対少年:評価D
  アニメの広告。「つづく」とエンドマークが出ていそうですが、続きを見たいと思えません。
  期待させてくれないPR。

我が家のお稲荷さま。:評価D
  サイドストーリーのようですが、状況がまったく把握できません。

乃木坂春香の秘密 にゅい・えとわ〜れ いん ゆ〜け〜:評価D
  何が良いのか理解不能
  http://fireworks8083.hp.infoseek.co.jp/さんには『サービスカットは満載なので挿絵的には鉄板。』と
  記述されていたが、つまり挿絵のための小説ということなのか。とすればライトノベルとは奇怪だ。
  ライト「ノベル」という看板とは、主従が逆転しているではないか。

恋する死者の夜:評価B
  設定というか、アイディアは素晴らしい。思わずゾッとする。
  作者の悪意がきっちり読み手に伝わってくる良作である。

氷点下エクソダス:評価B
  この中では最優秀作品。ラブコメディ……?なのだが、主人公の感情の紆余曲折が楽しい。
  後編(もしかすると中編か?)が待ち遠しい。
  関係ないけど、作者の竹宮ゆゆこはギャルゲか何かのシナリオしてますね。

東京日帰り探検隊:評価C
  京都在住の私には遠い話で実感などまったく湧かなかったが、東京近郊の人には何か益するものがあるかもしれない。

黎明の戦女神:評価E
  どの雑誌にもいる、取材不徹底の作家の作品(のサイドストーリー)。
  『妖霊』と呼ぶ星が来たことによるファンタジーなのは理解できた。しかし、戦車と馬を併用する戦闘がどこにあると言うのだ?
  (あっても馬は後方支援や連絡用であるに違いない)
  さらに言えば、戦車に旗指物をつけたところで風圧で折れるのでは無いのか?
  ファンタジーとしても現代戦闘モノとしても中途半端。出直して来い。

月下少年:評価C
  途中までは良かったのだが、結末が最低だ。
  死んだ男をいつまでも女が待つというのは男の妄想であって、ありえないように思う。
  (女性をけなしているわけではない)
  最後の部分は無い方が良かったのではないか。

蜜柑の教室:評価D
  最近のライトノベルに対する皮肉のつもりなのだろうか。
  「普通の人間には、ライトノベルの主人公のような行動をとることは不可能だ」とでも言いたげだ。
  小説は人の願望を具現化する。それで良いのではないか? それともその役割を担いたくないのか。
  それならライターでもやってれば良い。