『ガンパレード・マーチ 山口防衛戦』(榊涼介)感想

ガンパレード・マーチ 山口防衛戦 (電撃文庫)

ガンパレード・マーチ 山口防衛戦 (電撃文庫)

まあまあ面白いけれど、かなり消化不良。
自然休戦期の間の話が気になって仕方がない。これは営業上のものかもしれないけれども、多少はカバーされていてもやっぱり不満が残る。
あとは、善行が浮いてる。九州撤退戦のときは、善行合流のときなんか、“おっしゃこれから反攻ですぜ旦那!”みたいな雰囲気を感じられたのだけれど、今回は合流しても“で、それで?”という感じ。一番浮いているのは茜に関する記述だけれどね。参謀の素質があるんだうんたらって言われても納得できない。善行を持ち上げるために茜は否定されてしまうのだから、こいつは士官学校で大人しく潜伏させておいた方がよかったのではと思う。

“九州撤退戦”時のような熱を続編で期待します。
★★★☆☆