『ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争』(高木徹)感想


タイトルにひかれて手にとってチラチラ読んでみたところ、かなり面白そうなノンフィクションだったので迷わず購入。2000年にNHKで放送されたドキュメンタリーの書籍化らしい。


民族浄化」というコトバで有名になったボスニア紛争だが、それにはアメリカのPR企業が関与していたということだ。事実の欠片を取り出し大きく投影して国際世論を自分に有利になるように形成していく。末恐ろしいと感じた。意図的にバイアスを加えるのではなく、情報を伝達する主体にバイアスがかかっているのだ。しかもそのバイアスは金で形成されたものだ。うわー、なんてこったい、みたいな。ちょっと意味不明か。


個人的5段階評価ではA。

(2005/07/20)